F.H.Kjellbergは1924年から50年もの間ARABIAのデザイナーを務めまました。
このRiisiシリーズは彼女を代表するシリーズの1つです。
光を通して模様が浮かび上がる様が蛍に例えて呼ばれる『蛍手』。
透かし彫りした器を焼成した後、ガラス釉を掛けてもう一度焼く事によって、空いた穴が半透明な釉薬で塞がれる技法です。
古くは11世紀にペルシャで始まり、シルクロードを伝わり17-8世紀の中国で盛んに用いられ、そこからヨーロッパへと広がったそうです。
Kjellbergは1930年代にオーストリア応用美術館で中国製の蛍手陶器に魅了され、長い間の研究を経てアラビア社での量産に成功したそうです。
"Riisi"はフィンランド語で"お米"、その名の通り浮かび上がる透かし彫りの模様がお米の形をしています。
この透かし彫りひとつづつ手で抜いたと思うと愛おしくなりますね。
製造時の煤煙によって1950-74年で一度生産中止となりましたが、その後1987-93年にも生産されたシリーズです。
こちらのの商品は1950-74年生産のアイテムとなります。
丸い持ち手のカップと縁の持ち上がったソーサーとのフォルムのバランスがいいですね。
製造過程でできたものですので、使用上問題はありません。
欠け、くすみ、スクラッチのない美品です。
写真はソーサー裏になります。
ご注文前にご確認をお願い致します
Kirsikkaで扱っているヴィンテージ商品は実際に北欧の家庭などで大切に使用されていたユーズド品です。
できるだけよいコンディションの物を実際に現地で厳選して仕入れて来ていますが、スクラッチやシミ、色あせなどが見られるものがありますことをご理解の上でご購入頂けますようお願い致します。
陶磁器の裏面には焼成時の支柱痕が見られます。
また焼成時に出来た小さな黒点や凹凸が見られる場合があります。またグラスウェアには製造過程でできたガラスのよれ、型吹きによる型のつなぎ目のライン、気泡等がある場合があります。
コンディションにおいて目立つものについては商品ごとになるべく詳しくご説明いたしますが、より詳しいコンディションをご確認されたい場合はメールでお問い合わせ頂きますようお願い致します。
現地買付けによる当店取扱い商品は「観賞用・装飾品」として輸入・販売しております。
ご使用になる場合は、お客様の判断にてお願い申し上げます。